オールデンの革靴を知る|定番モデルやコーデ、購入できる店舗を紹介

アメリカを代表する靴ブランドのオールデン。

「革靴の王様」と呼ばれる高級ブランドなので、その名前を知っている方も多いはず。

この記事では、オールデンに興味を持った方に向けて、

  • オールデンの特徴と魅力
  • はじめての方におすすめの定番モデル
  • オールデンを使ったコーデ
  • 購入できる店舗

について紹介していきます。

オールデンは、靴好きの中でもファンが多い、一流の高級靴ブランドです。

なので、この記事でオールデンの特徴を知り、あなたに合ったベストな一足を選んでいただけると嬉しいです。

オールデンとは

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

オールデンとは、アメリカを代表する靴ブランドで、1884年にマサチューセッツ州で創業されました。

創業当初はカスタムオーダーや紳士靴の受注生産を主とする小さな工場でしたが、1930年代にはオリジナル木型を作り、名品と呼ばれるシューズが次々と誕生していきます。

価格帯は10万~15万円ほどで、アメリカの紳士靴ブランドの中では高級ブランド靴として、最も有名です。

また、足に障害を持つ人のための矯正靴などを作っていたルーツもあり、履き心地の良さでも高く評価されています。

流行に左右されない普遍的なデザインで多くのファンを抱え、現在では「革靴の王様」などとも称される、アメリカの代表的な靴ブランドです。

オールデンの特徴と魅力

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

オールデンの特徴として良く挙げられるのが、

  • 高級革のコードバンを使用した靴
  • 履き心地の良さ
  • アメリカらしい作りと個性

の3つです。オールデンの3つの魅力を詳しく紹介していきます。

コードバンを使った靴

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

オールデンの特徴でまず挙げられるのは、コードバンという高級な革が使用されていることです。

コードバンとは、馬のお尻の革から採った革で、革の内側からツヤがでているような美しい光沢感が特徴です。

1頭の馬から少量しか採れないことや、特別感のある光沢から「革のダイヤモンド」とも言われています。

コードバンは、使い込むことによって現れるツヤやシワなども魅力で、一般的な牛革では感じられない独特なオーラがあります。

一方で、水染みや傷ができやすいというデメリットもあり、雨の日には履くことができません。

取り扱いがデリケートな革ですが、お手入れなど手間暇かけて育てながら、エイジングを楽しめる靴です。

木型の種類が豊富・履き心地が良い

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

オールデンは木型の種類が豊富です。

他のブランドも木型の種類は複数ありますが、「全体的に甲高で幅広」「細身の木型が多い」など、ブランドによって揃えている木型に特徴があります。

オールデンの木型は、色んな足に対応できる木型を揃えているので、自分の足に合う靴を探しやすいのも特徴です。

代表的な木型は、バリーラストとモディファイドラストの2つ。

どちらも、つま先にボリュームがある、ぽってりとした木型で、幅広な足に合わせやすくなっています。

特にモディファイドラストは、整形外科的なアプローチから開発された木型で、土踏まずの部分を絞り込むことでフィット感と歩行性を良くしています。

その履き心地の良さから、「オールデンしか履けない」という人もいるほどです。

アメリカらしい作りの靴

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

ヨーロッパの靴が「丁寧で繊細、上品なイメージ」なら、オールデンの靴は無骨さがあり、良い意味で「整いすぎていない」雰囲気です。

「上品すぎず、カジュアルにも履きこなせる。なのに、スーツと合わせてもしっかり馴染む」というように、どんなスタイルの足元も引き締めてくれる存在感があります。

見た目だけでなく、歩行性や丈夫さなど機能面とのバランスが重視されているのも、合理主義的なアメリカらしいポイントです。

また、ヨーロッパや日本のブランド靴と比べると、「大らかで個性のある作り」をしているのもオールデンのアメリカらしい魅力です。

例えば、

  • 同じ型番でも、靴によって、革の厚みや色ムラなど個体差がある
  • 1足の靴で、左右の色や縫い目のバランスが整っていない
  • 内側の革に塗料が付着している
  • 革に小さなブツブツや黒点がある

など、同じモデルでも1足1足に個体差や個性があります。

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

同じモデルの靴でも、個体差があることで「自分だけの靴」という感じが強く持てるのも所有欲をくすぐりますね。

1足1足に個性があり、自分だけのエイジングを楽しめるのも魅力です。

はじめてオールデンを買うなら【定番モデルとコーデを紹介】

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

はじめてオールデンを買う方におすすめなのは「自分の好きなモデルを見つけて選ぶこと」です。

オールデンの革靴を買おうと考えている方は、すでに必要な革靴を何足か持っている方が多いと思います。

ビジネス用や冠婚葬祭用を何足か持っているという方は、せっかく憧ていたブランドの靴を買うなら、使い勝手の良さで選ぶよりも、自分が好きなモデルを選ぶのが一番気持ちよくお買い物ができるはずです。

ここからは、人気の定番モデルをいくつかご紹介しますので、ぜひ自分がほしいと感じるオールデンを見つけてみてくださいね。

1番有名「プレーントゥダービー(990)」

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

1枚革で作られた外羽根のプレーントゥです。

ぽってりとしたつま先が特徴の木型、バリーラストで作られています。

990は、色がダークバーガンディです。落ち着いた赤茶なので、大人っぽい雰囲気があり、カジュアルにもビジネスにも使いやすいカラーです。

色抜けがあり、エイジングによる色の変化も楽しめます。

990は、1枚革で継ぎ目が少なく、装飾が最小限でシンプルなため、コードバンのツヤやシワなどの経年変化もわかりやすいです。

エイジングを楽しみたい方におすすめのモデルですね。

定番モデルですが、オールデンの中でも圧倒的な人気のため、入手困難な1足とも言われています。

プレーントゥダービー(990)のコーデ

 

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デニムとも相性抜群です。

オシャレな靴下を履いて、ロールアップするのも良いですね。

 

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ダークバーガンディーは、ダークカラーのスーツとも違和感なく合わせることができます。

個性的な色に感じますが、実はライトブラウンよりも使い勝手が良いです。

 

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アンクル丈のパンツとショートソックスを合わせれば、暖かい季節でも革靴を楽しむことができます。

軽装な服装でも、足首に重厚感が出ると大人っぽく決まりますね。

看板モデル「プレーントゥダービー(9901)」

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

プレーントゥーダービーの9901は、990の色違いモデルです。

どんな服装にも合わせやすいブラックのコードバンが使われています。

ブラックのコードバンは、バーガンディと比べて色の変化は少ないですが、その分ツヤ感がわかりやすいのが特徴です。

ビジネスシーンでも無難に合わせることができますし、急な弔事にも対応できるタイプですね。

プレーントゥダービー(9901)のコーデ

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シンプルなスタイルにプレーントゥダービーを合わせると、足元が引き締まります。

黒なら、どんな服装にも合わせやすいですね。

 

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黒の革靴は、グレーのスーツだけでなく、スーツの色を問わずに合わせられます。

幅広ですが野暮ったく見えず、コードバンの輝きもあって、スーツスタイルもスマートに決まります。

 

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カジュアルなチノパンやワークパンツとも相性が良いです。

カジュアルな服装に合わせれば、全身を見たときの、ドレスとカジュアルのバランスがよくなります。

履き心地が良い「Vチップ(54321)(54331)」

54321
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
54331
(引用:THE LAKOTAHOUSE)

オールデンのVチップは、履き心地の高い木型、モディファイドラストで作られた人気モデルです。

54321のカラーはダークバーガンディーで、落ち着いた雰囲気とエイジングを楽しむことができます。

使い勝手の良いブラックの型番は、54331です。

Vチップはカジュアルな印象のものが多いですが、オールデンのVチップはステッチもシンプルで主張が少なく、革の良さをしっかり引き立たせてくれています。

スーツスタイルにも、バッチリ合わせやすいですね。

Vチップ(54321)(54331)のコーデ

 

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Vチップはカジュアルよりですが、シンプルなので、スーツスタイルとも違和感ありません。

バーガンディーのカラーと、同系色の靴下がおしゃれですね。

 

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ジャケパンスタイルにもバッチリです。

コードバンの高級感からか、デニムと合わせてもカジュアルになりすぎません。

 

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秋冬は、コーデュロイ素材のパンツと合わせるのも良いですね。

上級者向け「ペニーローファー(99162)(99362)」

99162
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
99362
(引用:THE LAKOTAHOUSE)

ペニーローファーは、別名コインローファーとも呼ばれ、甲のストラップに切り込みのデザインが入っているローファーです。

こちらは、ヴァンラストと呼ばれるローファー専用の木型で作られています。

99612がバーガンディー、99362がブラック、どちらもコードバンで経年変化を楽しめるモデルで、モカ縫い(甲の部分の縫い合わせ)の立体感も特徴的なモデルです。

日本ではローファーは学生さんの靴という印象がありますが、コードバンの高級感があり、大人っぽい雰囲気が感じられますね。

ビジネススタイルには不向きですが、ゆったりと履け、休日のカジュアルスタイルをおしゃれにキメてくれます。

ローファーは紐靴と違ってフィット感を調整できないため、サイズ選びが難しいのがデメリット。

また、全身のコーディネートでも雰囲気が変わってしまうため、少し上級者向けのモデルと言えますね。

ペニーローファー(99162)(99362)のコーデ

 

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アンクル丈のパンツと合わせると、ローファーの存在感が引き立ちます。

頑張りすぎていない、ラフな感じが素敵です。

 

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ジャケパンにローファーを合わせたスタイルです。

ゆったりとした雰囲気がありますが、コードバンのツヤと高級感で、大人っぽさもありますね。

カジュアルに履くなら「チャッカブーツ(1339)(1340)」

1339
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
1340
(引用:THE LAKOTAHOUSE)

チャッカブーツは、履き口がくるぶし丈あたりで、2~3個の紐穴を持つタイプの革靴です。

プレーントゥダービーのモデルと同じく、木型はバリーラストを使用しているため、つま先がぽってりと重厚感があります。

クラシックなシルエットで幅広なデザインのため、足に合わせやすく、足首まで紐で固定できるので、歩きやすいのも特徴です。

1339がバーガンディー、1340がブラック、装飾が少ないため、コードバンのエイジングを楽しめます。

また、ブーツタイプはシワが、深く、波打つように入るため、コードバンのシワを楽しみたい方におすすめです。

チャッカブーツはスポーツで履かれていた起源があるため、カジュアルよりの靴になりますが、ドレッシーさも兼ね揃えているので、ビジネスやスーツスタイルにも合わせられます。

チャッカブーツ(1339)(1340)のコーデ

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シャツとデニムなど、シンプルなスタイルと合わせるのがおすすめです。

チャッカブーツの丁度よい重厚感で、足元が引き締まります。

 

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こちらもデニムと合わせていますが、ロールアップして靴下が見えるスタイルもおしゃれですね。

チャッカブーツがシンプルで足首まで丈があるので、派手になりすぎません。

 

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シンプルなスラックスと合わせると、一気に大人っぽくなります。

プレーントゥダービーなどの短靴も良いですが、チャッカブーツと合わせると、少しカジュアル感が強くなり、休日に丁度良いラフな雰囲気になりますね。

オールデンを購入できる店舗

(引用:THE LAKOTAHOUSE)

オールデンの購入方法は、

  • 国内の店舗や通販
  • フリマサイトなどで中古品を買う
  • 海外サイトから個人輸入

などの方法がありますが、初めてオールデンを買う方は、国内の店舗でフィッティングをしてから購入するのがおすすめです。

国内の店舗では、「モデル数が少ない」「価格が高い」などのデメリットがありますが、中古品や個人輸入で安く手に入れたとしても、サイズが合わず、履けなければ意味がありません。

最初のうちはしっかり実物を見てフィッティングをして、「オールデンだとこのくらいのサイズが合う」と自分のサイズを把握しましょう。

また、先ほど説明したように、オールデンの靴には個体差があるため、実物をよく見て自分が気に入ったものを選ぶのがおすすめです。

1足履いてみて、オールデンの個体差も含めて好きになった方は、中古品や個人輸入に挑戦してみるのも良いですね。

ということで、ここからは、初めての方におすすめの国内でオールデンを購入できる店舗を紹介していきます。

THE LAKOTA HOUSE(ラコタハウス)

オールデンの取扱店はいくつかありますが、取り扱いモデルの多いショップと言えば、代理店のラコタハウスが有名です。

どのモデルにするか迷っている方は、ラコタハウスで色んなモデルを見てみるのがおすすめです。

>>ラコタハウスの店舗一覧

セレクトショップ

ラコタハウス以外では、伊勢丹などのデパート、ユナイテッド・アローズやビームスなどのセレクトショップでも取り扱いがあります。

すべての店舗で取り扱いがあるわけではないので、こちらのショップリストで近くの店舗を確認してみましょう。

また、取り扱いモデルも限定されているため、自分のほしいモデルが置いてあるかを事前に確認しておくと良いですね。

まとめ

革靴の王道ブランド、アメリカのオールデンを紹介してきました。

【オールデンの特徴】

  • コードバンなのでエイジングを楽しめる
  • 足に合わせやすく、履き心地も抜群
  • 同じモデルでも靴によって個体差がある
  • 「自分だけの靴」と感じたい方におすすめ

【人気の定番モデル】

プレーントゥダービー 990
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
9901
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
Vチップ 54321
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
54331
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
ペニーローファー 99162
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
99362
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
チャッカブーツ 1339
(引用:THE LAKOTAHOUSE)
1340
(引用:THE LAKOTAHOUSE)

【おすすめの購入方法】

  • 店舗で実物をフィッティングして買うのが一番
  • 初めてのオールデンなら「サイズ感」「履き心地」の確認が大切
  • 国内店舗は、ラコタハウスやユナイテッド・アローズで購入できる
  • 何足か持っていてサイズ感もわかるならネット購入もあり

というのがポイントでしたね。

決して安い買い物ではありませんが、オールデンの革靴はどれも流行に左右されない普遍的なデザインなので、しっかりお手入れをすれば、長く付き合えるアイテムになってくれるでしょう。

そして、最初に選ぶ1足は、ぜひ自分の好きな、憧れているモデルをゲットしてみてくださいね。

オールデンの商品一覧については、こちらでチェックできます。

ぜひお気に入りの一足を見つけてみてください。

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