英国ブランド『チャーチ』の革靴を知る|定番モデルやコーデ、購入できる店舗を紹介

イギリスの高級ブランドとして名の高い、チャーチ(Church’s)

本格的な英国革靴の代表的存在なブランドなので、革靴に興味を持ち始めた方なら、知っておきたい名門ブランドのひとつです。

そこで、この記事では、

  • チャーチの特徴や魅力
  • おすすめの定番モデル
  • チャーチを使ったコーデ
  • 購入できる店舗

など、知っておきたいチャーチの情報について、紹介していきますね。

ブランドの知名度だけでなく、チャーチの歴史やこだわりを知った上で靴を選べると、より自分にとって愛着のある1足を選ぶことができます。

そのお手伝いができると嬉しいです。

チャーチ(Church’s)とは

(引用:Church’s

チャーチとは、イギリスを代表する靴ブランドで、かつては「イギリス靴好きの最終目標」と言われていたほど、歴史と人気を兼ね備えたブランドです。

靴作りの名称、ストーン・チャーチの曾孫であるトーマスが、1873年に、靴作りの街として有名なノーザンプトンで創業したのが始まりです。

創業から数年のうちに、イギリス製高級靴の代名詞的なブランドにまで成長しました。

(引用:Church’s

イギリス国内だけでなく、イタリア、フランス、アメリカ、香港など、世界的に輸出され、日本においても英国靴の代表として根強い人気があります。

また、高級靴ブランドとして有名ながらも、かつては良心的な価格で購入できたことも人気が高まった理由です。

現在は昔ほどの低価格で入手はできず、9万円~11万円ほどの価格帯で販売されています。

1999年にプラダが買収してから、逆にそれ以前に作られた木型やモデルが「オールドチャーチ(旧チャーチ)」という愛称で注目され、人気が高まっています。

チャーチの特徴と魅力

(引用:Church’s

チャーチは、伝統や歴史のある靴ブランドとして、特別な存在感があります。

また、チャーチ独自の素材を使用した靴や、昔から今も変わらず守られてい丁寧な製法など、たくさんの魅力が詰まった靴ブランドです。

そんなチャーチの魅力や特徴をわかりやすく紹介します。

現代の革靴の基礎を作り上げた、歴史のあるブランド

(引用:Church’s

チャーチは、1873年の創業以来、現在の革靴の基礎となるような、さまざまな革命を起こしてきました。

当時の靴は左右の区別がなく、つま先の形が真っ直ぐな作りをしていましたが、左右のある靴を作り始めたのがチャーチです。

また、サイズ展開をハーフ刻み(0.5cm)で揃え、より足に合わせられるような仕組みを作ったのもチャーチでした。

多くの功績が認められ、

  • 1881年にロンドンの展覧会で金賞を受賞する
  • 1965年に輸出力に対してエリザベス2世から女王賞を授与される

など、世界的な高級靴ブランドとして、不動の地位を確立してきました。

このような、特別な歴史のあるブランドとして、現在でも多くの靴好きに愛されています。

今も変わらない「250もの工程」から生み出される革靴

(引用:Church’s

チャーチの革靴は、昔から今も変わることなくノーザンプトンの工場で、専門の職人達による手作業で作られています。

また、1足の革靴に、8週間という時間と、250もの工程をかけて作られるということも、昔と同じままです。

250もの工程を経て作られる革靴は、非常に繊細で丁寧な作りで、品質も高く、安定しています。

製法は、イギリス靴のスタンダードである「グッドイヤーウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法で作られた靴は、履き込むほど足に馴染み、靴の製法の中でも修理がしやすく寿命が長いため、長く付き合える1足となってくれます。

ポリッシュドバインダーカーフで作られた靴

(引用:Church’s

ポリッシュドバインダーカーフとは、チャーチが独自に開発した素材で、革の表面に特殊な樹脂加工を薄く施したガラスレザーです。

雨に強く、傷や汚れもつきにくいため、天候を問わず履ける靴になっています。

雨が多いイギリスだからこそ生まれた素材なんですね。

一般的なガラスレザーは安価な革を加工しているものが多く、光沢感はあるのに安っぽいような感じがありますが、ポリッシュドバインダーカーフは素材に使っている革の品質も高く、非常に上品さのあるツヤで高級な雰囲気があります。

靴のドレッシーさも失うことなく、なおかつガシガシ履いても大丈夫という、見た目も機能性も高い素材です。

また、通常のガラスレザーにはエイジングがありませんが、ポリッシュドバインダーカーフは独自の経年変化や履きシワも楽しむことができます。

お手入れのも簡単で、ガラスレザーの悪いところを排除したような魅力的な素材です。

チャーチを買うなら【定番モデルとコーデを紹介】

チャーチを買うなら、歴史や伝統を感じられる173ラスト(木型)で作られたモデルがおすすめです。

173ラストとは、当時のオールドチャーチで特に人気の高かった「73」の木型の後継として、オールドチャーチに近いシルエットを持ちながら、現代人の足に合わせて作られた木型です。

伝統的な英国靴らしい雰囲気で、履く人や着る服を問わず、合わせやすいモデルが多くあります。

チャーチの173ラストを使用した、定番のモデルを紹介していきます。

コンサル

(引用:Church’s

「チャーチといえばコンサル」と言っても良いほど、チャーチを代表する定番モデル。

シンプルな内羽根ストレートチップです。

一般的なストレートチップに比べて、重厚感のあるフォルムをしています。

コンサルの素材は、

  • 黒のスムースレザー「ブラックカーフ」
  • 茶色のスムースレザー「ネバダカーフ」
  • 黒のポリッシュドバインダーカーフ
  • 起毛加工のスエード

から選べます。

フォーマルな場面で履く靴として選ぶなら、自然な光沢感のブラックカーフを、天候問わずガンガン履きたいという方は、ポリッシュドバインダーカーフがおすすめです。

コンサルのコーデ

 

この投稿をInstagramで見る

 

Matthew(@matthew_closet)がシェアした投稿

主張のある柄パンツと組み合わせても、足元の存在感が負けていません。

ストレートチップを鏡面磨きで輝かせると、より存在感が引き立ちますね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

まこ(@ma.ko3899)がシェアした投稿

ネバタカーフのコンサルです。

落ち着いた茶色なので、スーツにも馴染んでクラシックなスタイルになっています。

シャノン

(引用:Church’s

1枚革で作られた、シンプルな外羽根プレーントゥです。

173ラストのボリューム感のある木型を使っているため、足幅が広めでボリュームのある形をしています。

また、羽根部分には、革の表面に縫糸を出さずに革の断面を縫う技法の「スキンステッチ」など、デティールにこだわることで、シンプルな外羽根プレーントゥでありながら、他ブランドと差別化されています。

使用されている素材は、雨、傷、汚れに強いポリッシュドバインダーカーフ。

天候や傷、汚れを気にせずに、カジュアルなスタイルに合わせて、ガンガン履くことができるのも良いですね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

(@yav13030)がシェアした投稿

スーツスタイルの足元にも違和感なく馴染みます。

シンプルなスタイルですが、足元にボリューム感がありますね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

watagi.k(@watagi.k)がシェアした投稿

カジュアルなパンツに合わせれば、 足元が落ち着いた大人っぽいスタイルに。

雨の日でも心配なく履けるので、休日のお出かけにぴったりですね。

チェットウィンド

(引用:Church’s

173ラストを使用したフルブローグのモデルです。

素材は、黒のブラックカーフ、茶系のネバダカーフから選ぶことができます。

チェットウィンドでは、ネバダカーフがおすすめです。

(引用:Church’s

ネバタカーフは、フィニッシャーと呼ばれる職人が、手作業でワックスを丁寧に塗り込んで仕上げた革で、独特のムラ感もあり、色の変化を楽しむことができます。

しなやかさがあり、シワも目立ちにくいのでブローグ(穴飾り)を引き立たせたいモデルには最適の革です。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Unish(@unishx0x)がシェアした投稿

ネバタカーフのチェットウィンドに同系色のスーツの組み合わせです。

柔らかく優しい雰囲気になりますね。

 

この投稿をInstagramで見る

 

tkmc(@tkmc321)がシェアした投稿

デニムと柄ソックスに、チェットウィンドを組み合わせたスタイルです。

ドレス感の強いシューズですが、デニムと柄ソックスのカジュアル感とのバランスが取れていて素敵です。

ディプロマット

(引用:Church’s

173ラストを使用した、セミブローグのモデルです。

英国靴らしい、ドレッシーなモデルで、スーツスタイルからジャケパンスタイルまで、幅広いスタイルにマッチしてくれます。

イギリスを始め、ヨーロッパではセミブローグをビジネスシューズとして履くのはお馴染みのスタイル。

スーツの足元を、かしこまりすぎず華やかにしたいという方におすすめですよ。

また、173ラストがボリューム感のある見た目をしているため、ドレスシューズながらもカジュアルにも履きこなせる、汎用性の高さが魅力です。

(引用:Church’s

素材は、黒のブラックカーフ、茶系のネバダカーフから選べ、おすすめはネバダカーフの茶色です。

茶色でも落ち着いたアンティーク感のある色なので合わせやすいですし、色ムラやエイジングを楽しむことができます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

ミウラな日々(@miura_na_hibi)がシェアした投稿

ネバタカーフのディプロマットとグレースーツの組み合わせです。

スーツのカラーが薄めなので、ディプロマットのアンティーク感のある色ムラが映えます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

pattern and solid(@pattern_and_solid)がシェアした投稿

黒のディプロマットとスーツで、ビジネスマンの正統派スタイルな組み合わせです。

穴飾りの雰囲気が、ストレートチップほどかしこまりすぎず、抜け感があります。

チャーチを購入できる店舗

(引用:Church’s

チャーチは東京や大阪などに店舗があるので、店舗で実物を見て、フィッティングをしてから購入をするのがおすすめです。

取り扱い店舗はこちらでチェックすることができます。

>>チャーチ取扱店一覧

ネットでも購入できるため、フィッティングで173ラストのサイズ感がわかったら、2足目以降はネットを利用して好きなモデルを探すのも良いですね。

まとめ

特別な歴史のある高級靴ブランド、チャーチについて紹介してきました。

【チャーチの特徴】

  • 今の革靴の基礎を作り上げた歴史の深いブランド
  • 昔から今も変わらず、250の工程で丁寧に作られている
  • グッドイヤーウェルト製法が採用されている

【独自素材のポリッシュドバインダーカーフ】

  • チャーチ独自の特殊な樹脂加工が施されたガラスレザー
  • 上品で高級感のある光沢が特徴
  • ドレッシーさもありながら、雨、傷、汚れにも強い
  • 独自のエイジングや履きシワを楽しむことができる
  • 簡単なお手入れで、光沢感やツヤをキープできる

【人気の定番モデル】

コンサル
(引用:Church’s

シャノン
(引用:Church’s

チェットウィンド
(引用:Church’s
ディプロマット
(引用:Church’s

【購入できる店舗】

  • まずは店舗でフィッティングしてサイズを確認するのがおすすめ
  • 2足目以降はネットでの購入もあり

チャーチの革靴は履けば履くほど自分の足に馴染み、修理をしながら長く履くことのできる革靴です。

また、履く人や着る服を選ばない普遍期なシルエットとデザインのため、いつの時代でも違和感なく履くことができるのも魅力のひとつ。

「歴史あるブランド靴を履きたい」「長く履ける最高の1足がほしい」という方は、ぜひ選択肢にいれてみてくださいね。

チャーチの靴の種類は、こちらの通販サイトでチェックできます。

ぜひお気に入りの1足を見つけてみてくださいね。

最近の記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

   

最近の記事

  1. はじめての1足を買うなら|王道ブランド、リーガルのおすすめ革靴を紹介

  2. 【群馬県の靴屋】革靴のオーダーメイド・修理でおすすめな本格店一覧

  3. ウィングチップはビジネスシーンでも履ける?スーツに合わせるポイントやコーデを紹介

  4. 【千葉県の靴屋】革靴のオーダーメイド・修理でおすすめな本格店一覧

PAGE TOP