つま先の先端が細長い形をしている、ロングノーズの革靴。
スタイリッシュでカッコよく見えますが、「ロングノーズはださい?」「どのくらいの長さが許容範囲?」など、ロングノーズの革靴を選ぶのに不安に思うことも多いはずです。
そこで、この記事では、
- ロングノーズは本当にダサいのか
- ロングノーズの革靴が向いている人
- 選び方のポイント
について、解説していきます。
革靴のロングノーズとは
(引用:Santoni)
ロングノーズとは、つま先の先端が細く、シュッと長い見た目をしている革靴のことをいいます。
靴には「捨て寸」という、靴を履いたときにできる足の先から靴のつま先までの空間がありますが、ロングノーズは通常の靴よりも、捨て寸が長くとられています。
靴の捨て寸は、通常だと1~1.5cmですが、ロングノーズの捨て寸はそれ以上あるため、全体のバランスに対して、つま先が長い見た目をしています。
足幅が細い人しか履けないような見た目をしていますが、細くなっている部分は捨て寸で、足が当たらない部分なので、足幅が細い人でなくても快適に履けるモデルが多いです。
ロングノーズはださい?
つま先がとんがった靴は、女性からの印象があまり良くないようです。
尖った先端が攻撃的な印象を与えてしまったり、全身とのバランスが合っておらず、靴だけが大きく見えてしまったり・・・などの理由からロングノーズに「ダサい」というイメージがついてしまったのかもしれません。
また、ロングノーズにはつまづかないように、つま先が上向きになっているタイプも多いため、全身の中で、靴がより印象的になってしまうことも原因だと思います。
たしかに、全身のバランスに合わず、靴だけが長く大きく見えてしまうと、アニメのキャラクターのようになってしまうのも事実です。
ですが、反対に、体格が大きい人や、身長が高い人がつま先が丸くて短い靴を履いていると、靴だけが小さく見えてアンバランスに見えてしまう場合もありますよね。
なので、服装や体格も含めた全身のバランスが大事で、決してロングノーズの靴がダサいというわけではありません。
体格や服装など全身のバランスと合わせて選べば、ロングノーズの良さを活かすことはできるのです。
ロングノーズが向いている人
ロングノーズは、身長に対して足のサイズが小さめの方に特におすすめしたい革靴です。
日本の男性の中には、身長が高いにも関わらず、足のサイズが小さいという方も少なくありません。
そういった方が、サイズが小さくてつま先が短い靴を履いてしまうと、全身を見た時に靴が小さく見えて、せっかく素敵な革靴を履いても存在感が薄くなってしまいます。
そこで、ロングノーズの革靴を選ぶと、足が細く大きく見えるようになるため、全体を見たときのバランスが良くなります。
反対に、身長に対して足が大きい方がロングノーズを履いてしまうと、足だけが大きくアンバランスになってしまうため注意しましょう。
身長に対して足が大きい方は、ロングノーズではなく、つま先のすっきりした靴を履くと、バランスが取れてスマートに見えますよ。
ロングノーズの選び方のポイント
(引用:Santoni)
ロングノーズといってもたくさんの種類があります。
ここからは、合わせやすいおすすめの選び方を紹介していきます。
捨て寸が3cm以内がおすすめ
捨て寸の長さは、長すぎると靴の全体のバランスが悪くなってしまうため、ロングノーズであっても捨て寸が3cm以内の物を選ぶのがおすすめです。
フィッティングしたときに、足の一番先端がある位置から、靴の先端までの長さを確認しましょう。
つま先の先端が程よく細く尖っているものを選ぶと、捨て寸が3cm以内でも細身でスタイリッシュな印象になります。
つま先が上に向きすぎてないもの
ロングノーズのつま先が上を向いているのは、つまづき防止のためですが、つま先が上を向きすぎていると靴の存在が強くなりすぎてしまうので、あまりおすすめできません。
先ほど説明した「捨て寸の長さが3cm以内のもの」で選べば、つま先が長くなりすぎないため、つま先が上を向きすぎているものを選んでしまう可能性は少なくなります。
フィッティングしたときは、正面から見るだけでなく、鏡で横からみたスタイルもチェックしてみてください。
爬虫類系の革じゃないもの
ロングノーズの革靴を選ぶときは、素材は、表面がツルッとしているスムースレザーや起毛加工がされているスウェードなどを選ぶのがおすすめです。
一番おすすめできないのは、ワニ革や蛇革などの爬虫類系の革を使ったもの。
ロングノーズ自体が印象的な靴のため、素材までインパクトがあると、靴が主張しすぎになってしまいます。
シンプルなスムースレザーのロングノーズを選ぶと、スタイリッシュで色気のある雰囲気がでるのでおすすめです。
ロングノーズはキレイめのコーデに合わせやすい
ロングノーズの革靴と相性が良いのは、シンプルでキレイめのスタイルです。
ロングノーズを合わせたコーディネートを紹介していきます。
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ダブルモンクのロングノーズを、細身のパンツと合わせたスタイルです。
細長いダブルモンクは、細身のパンツとの相性が良いんですね。
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ローファーのロングノーズを、ジャケパンスタイルと合わせています。
革靴をジャケットの色合いを合わせた落ち着いたスタイルです。
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スウェードのロングノーズは、存在感が控えめになり、シンプルな服装とも馴染みやすいです。
細身のスラックスと合わせると、全身のバランスがとれ、スタイルが良く見えますね。
まとめ
革靴のロングノーズについて紹介してきました。
- つま先の先端が細く、シュッと長くなっている革靴のこと
- 身長や体格などを考えて履かないと、全身のバランスが悪くなりやすい
- 身長が高く、足のサイズが小さめの方は全身バランスが良くなるのでおすすめ
- キレイめのコーデと相性が良い
というのが、ロングノーズの革靴の特徴でした。
また、ロングノーズを選ぶときのポイントは、
- 捨て寸が3cm以内
- つま先が上向きすぎない
- シンプルなスムースレザーかスウェード
というのが、ポイントでしたね。
身長に対して足が大きい方がロングノーズを履くと、足元だけが目立ちすぎてしまい、全身のバランスが崩れるのでおすすめしません。
反対に、身長に対して足が小さい方が履くと、全身のバランスが整ってロングノーズを魅力的に履きこなすことができます。
ロングノーズをフィッティングしたときには、履き心地だけでなく、全身のバランスまで確認して選びましょう。
レザーズでは、他にも革靴の種類について紹介しているので、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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