普段、革靴を履いて過ごしていれば、うっかり汚れをつけてしまった!なんてこともよくあります。
そんなときに活躍してくれるのが、革靴の汚れを落とすアイテムのクリーナーです。
この記事では、
- クリーナーの役割
- クリーナは必要?不要?
- 選び方のポイント
- おすすめ定番アイテム
- 使い方のコツ
について、紹介していきます。
「これさえ持っておけばOK」なおすすめ定番商品も紹介しているので、革靴初心者の方は参考にしてみてくださいね。
革靴のクリーナーとは
革靴のクリーナーは、革靴の汚れを落とすアイテムで、液状やクリーム、固形など様々なタイプが存在します。
履いているときにつけてしまった汚れを落とすことはもちろん、普段のお手入れのときにも、古いワックスやクリームを落とす役割があります。
女性のスキンケアアイテムでいうと、メイク落としのような存在で、クリーナーで革をすっぴん状態にすることで、その後に塗るクリームが浸透しやすくなります。
革靴のクリーナーはいる?いらない?
革靴のお手入れ方法についてよく見かけるのは「クリーナーで汚れや古いクリームを落としてから、靴クリームを塗る」という方法です。
ですが、反対に「革靴のお手入れにクリーナーはいらない」という情報も見かけることがあり、買わなくてもよいの?という疑問もよく見受けられます。
考え方はそれぞれありますが、レザーズではクリーナーは必要で、揃えておくことをおすすめしています。
ハプニングでつけてしまった汚れにはクリーナーが必要
「クリーナーは不要」という意見は、「普段、革靴のお手入れをするときの、クリームを塗る前のクリーナーが不要」という意味になります。
なので、お手入れのときにはクリーナーを使わないという方でも、
- コーヒーをこぼしてしまった
- 泥がこびりついてしまった
など、ハプニングでついてしまった汚れに対しては、クリーナーを使用している場合が多いです。
汚れを放置して染み込んでしまうと跡になってしまうこともあるので、クリーナーは常備しておき、早めに対処するのがおすすめです。
クリーナーが不要な場合とは?
クリームを塗る前にクリーナーを使う理由は、古いクリームが残って重なってしまうと、
- 新しいクリームが浸透せずに乾燥しやすくなる
- 革の通気性が悪くなる
ということを防ぐためです。
なので、「普段のお手入れにクリーナーが不要」というのは、古いクリームが残っていない状態にできる場合に限ります。
そして、その状態が作れるのは
- クリームを塗ったあと、余分をしっかり拭き取れている
- 日頃からこまめにブラッシングをしている
という条件を満たすことです。
日頃のブラッシングをしっかり行っていれば、ホコリや汚れはたまりませんし、クリーム残りが少しあってもブラシが絡めとってくれます。
お手入れに慣れている方、革靴が好きで頻繁にブラッシングができる方なら可能かもしれませんが、そういう方ばかりではないですし、慣れないうちは古いクリームが残ってしまうことが多いんです。
なので、革靴のお手入れを始めたばかりの方には、クリーナーの使用をおすすめしています。
革靴のクリーナーは種類が豊富!選び方のポイントは?
クリームと同じように、クリーナーも種類が豊富で、どれを選べば良いか悩んでしまったという方も多いはず。
ここからは、クリーナーを選ぶときのポイントを紹介していきます。
「汚れ落としができるだけ」のものでOK
クリーナーには汚れ落としの機能だけでなく、汚れを落としつつクリームのように栄養補給ができるという商品まで存在します。
栄養補給までできるとお得なようにも感じますが、純粋に「汚れ落としだけができるクリーナー」がおすすめです。
洗浄と栄養補給と欲張ってしまうと、どちらかが不足してしまう可能性があります。
クリーナーの目的は、あくまでも汚れを落とすことです。保湿や栄養補給は、クリームに任せれば間違いありません。
古いクリームを落とす用には、ソフトな洗浄力がおすすめ
クリーナーには、洗浄力のレベルでも種類が多くあります。
靴のお手入れ時に古いクリームを落とす用で使う場合は、水性タイプなどソフトな洗浄力のものを選ぶのがおすすめです。
洗浄力が強いほど革にダメージを与えてしまう場合があるので、クリームを落とすだけなら、適度な洗浄力で革に負担がかからないものを選ぶのが良いです。
ガンコ汚れはプロにおまかせの選択肢も
「古いクリーム用には洗浄力がソフトなタイプ」「油性などガンコな汚れには洗浄力の強いタイプ」と、用途に合わせてクリーナーを複数揃えている方もいます。
ですが、洗浄力が強いクリーナーは取り扱いも難しく、汚れを落とそうと強くこすって革にダメージを与えてしまったり、色落ちさせてしまう場合も。
ひどい汚れがついてしまった場合は、自分で対処せず修理店や靴磨き店などプロにおまかせするのもひとつの方法です。
そうすれば、自分で揃えておくのはクリーム落とす用の1本で済みますし、ちょっとした汚れであればその1本で落とすことができますよ。
革靴のクリーナーおすすめ定番アイテムはコレ!

革への負担が少ないクリーナー
革靴のクリーナーで1本揃えておけばOKなおすすめは、「M.モゥブレィのステインリムーバー」です。
水性タイプのクリーナーで、革にダメージが少なく、表面の汚れや古いクリームを落とすことができます。
乾きやすいのでササッと使うことができ、初心者の方でもシミになりにくいので使いやすいです。
(画像引用:amazon)
60mlの少量タイプは660円、300mlの大容量タイプでも2200円程度とコスパが良いのも嬉しいポイント。
まずは、60mlでお試ししてみるのも良いですね。
クリーナーの使い方、コツを紹介
クリーナーの使い方は、布やコットンに染み込ませて革靴を拭きあげるだけなのでとっても簡単ですが、間違った使い方をすると、革を痛めてしまう原因になる場合もあります。
ここからは、クリーナーを正しく使うためのポイントを紹介していきます。
必要以上に摩擦を与えない
クリーナを使うのに一番大事なことは「必要以上にダメージや摩擦を与えないようにすること」です。
クリームを塗る前に、古いクリームを落とすのに使う場合は、クリーナーを染み込ませた布で、軽く拭き取るだけで十分です。
力を入れてゴシゴシとこすってしまうと革にダメージを与えてしまうため、せっかくのお手入れなのに逆効果になってしまいます。
力を加えず、表面を優しくサッと拭き取るように使いましょう。
布の面が汚れたら、キレイな面に入れ替える
クリーナーを使うと、汚れが布に付着して落ちていきます。
布が汚れたら、その都度キレイな面に入れ替えて、汚れをどんどん落としていきましょう。
また、クリーナーを追加で布に取るときにも、キレイな新しい面に入れ替えます。
コバや履きシワ部分に拭き残しがないように
コバ(靴本体と靴底の間)と、履きシワは、特に汚れが溜まりやすい部分です。
乾燥しやすい部分でもあるので、汚れが残ってしまうとクリームが浸透しにくくなります。
ゴシゴシこする必要はありませんが、少しだけ意識して念入りに拭いておきましょう。
まとめ
革靴の汚れを落とすアイテム、クリーナーについて紹介しました。
【クリーナーの役割】
- 履いているうちにつけてしまった汚れを落とす
- お手入れ前に、古いクリームを落とす
【クリーナーを選ぶポイント】
- ちょっとした汚れや古いクリームを落とすなら、水性タイプで洗浄力がソフトなものがおすすめ
- 洗浄力が強いタイプは、日常使いよりもガンコな油性汚れなど専用
- 洗浄力が強いタイプは取り扱いが難しいので、落ちにくい汚れは専門店に任せるのがおすすめ
【おすすめの定番商品】
【使い方のポイント】
- 軽く拭き取る程度でOK。ダメージになるので、必要以上にゴシゴシしない。
- 布が汚れたら、都度キレイな面に入れ替えて使うこと
- コバや履きシワには汚れが溜まりやすいので、少しだけ念入りに。
というのがポイントでしたね。
クリーナーでとにかく一番大事ことは、革に摩擦を与えないこと。
キレイにするためにこすってしまうと、革にとって余計なダメージになってしまい逆効果です。
優しく拭き取って落ちない汚れは、無理せずにプロにおまかせしましょう。これも、革靴を長持ちさせるためのひとつです。
レザーズでは、ほかにも革靴のお手入れアイテムについて解説しています。
よろしければ、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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