「コバもキレイにして革靴をもっとピカピカにしたい!」
せっかく靴磨きをして本体部分をキレイにしても、コバ部分に傷や汚れがあると靴がくすんで見えてしまいますよね。
この記事では、
- コバのお手入れに必要な道具と手順
- より綺麗な仕上がりにする方法
- ちょっとしたコバの傷を隠す方法
をご紹介していきます。
半月に1回でもコバのお手入れをすることで革靴をよりキレイに保つことができるので、ぜひ実践してみてくださいね。
革靴のコバとは
コバとは、ソールが外にはみ出している部分のことを言います。
コバの上面をウェルト、側面をアウトソールと呼びます。
革靴を真上からみると、コバが一番外側に飛び出していますね。
履いているときにどこかにぶつけてしまっても、一番外側に飛び出している硬いコバで本体に傷がつくのを守ってくれます。
コバは硬い革が使われているので最初はついた傷も目立ちにくいですが、使っているうちに色がはげたり傷が目立ってきます。
せっかくアッパー(靴の本体部分)を磨いても、コバが色褪せていたり傷だらけだと、なんとなくキレイに見えません。
半年に1回程度、アッパーのお手入れと一緒にコバのお手入れを行うのがおすすめです!
コバのお手入れに必要なアイテム
まずはコバのお手入れに必要なアイテムを揃えていきましょう。
- マスキングテープ
- 紙ヤスリ
- コバインキ
- ワックス
- 布
- ガラス瓶や木の棒など固くてツルッとしているもの
それぞれ詳しく説明していきます。
マスキングテープ
コバのお手入れをするとき、アッパー(靴本体)に傷やインクがつかないようにマスキングテープで保護をします。
少々面倒な工程になりますが、うっかりヤスリで傷をつけてしまったり、インクを付着させてしまうと後で後悔することになるのでやっておきましょう。
120番の紙ヤスリ
紙ヤスリでコバの表面をこすり、コバの傷や荒れを整えます。
紙ヤスリには「40番」「100番」「200番」というように、目の荒さによって番号が振ってあります。
数字が小さいほど目が荒く、数字が大きいほど目が細かいのですが、コバ磨きには120番(#120)がオススメです。
店舗でも通販でも買えるので、「120番の紙ヤスリ」を手に入れましょう。
コバインキ
コバの補色をするコバインキは、お手入れするコバの色に合わせて選びましょう。
コバの色を変えたいという場合は、あえて違うカラーを選択するのもありです。
また、ネットで買おうとして色に迷いそうな場合は、お近くの靴屋で店員さんに相談するのもオススメです。
ワックス
アッパーのツヤ出しや鏡面磨きに使うワックスを使います。
コバインキは水性なので、ワックスでコーティングして色落ちなどを防ぎます。
布
磨いたり拭いたりするのに使用します。
靴磨きで使うクロスでもOKですし、着古したネル生地のシャツ、Tシャツ、肌着などを再利用するのもOKです。
濡らして使うもの、乾いた状態で使うものが必要なので、最低でも2枚準備してください。
ガラス瓶や木の棒など固くてツルッとしているもの
ガラス瓶、ガラスのコップ、木のめん棒など、表面が固くてツルツルしている物があると便利です。
紙ヤスリでコバをやすった後に、毛羽立ちを抑えるのに使います。
布でこするだけでもある程度毛羽立ちを抑えることはできますが、硬いものを使ったほうが、より毛羽立ちを押さえて、コバの表面をツルツルに仕上げることができます。
靴クリームの瓶や、ペネトレィトブラシの木の持ち手部分などでも代用できますよ。
コバのお手入れの手順
必要な道具を揃えたら、いよいよコバのお手入れをはじめていきましょう。
コバインキや紙ヤスリで削ったカスなどがでるので、新聞紙を敷くか屋外でのお手入れがおすすめです。
マスキングテープをアッパーに貼る
下準備として、アッパー部分(コバの上)の全周にマスキングテープを貼って保護していきます。
いきなりマスキングテープを貼り付けてしまうと、テープの粘着力で革がダメージを受けてしまう可能性があります。
なので、一度自分の洋服やソファなどの布に何度が貼って剥がしてを繰り返し、粘着力を落としておきます。
ギリギリ革にくっつけられる程度の粘着力まで弱まったら革靴に貼り付けていきましょう。
もし粘着力が強くて革が剥がれてしまった場合は、靴クリームで補色すれば目立たなくなるので大丈夫です。
紙ヤスリでコバを整える
紙ヤスリを小さく切って、コバにヤスリをかけていきます。
コバの傷や汚れがなくなり、全体的に均一になるまでヤスリをかけましょう。
湿った布でヤスリの粉を拭き取る
布を湿らせて、コバを拭きます。
ヤスリがけで出た粉を拭き取り、毛羽立った表面を寝かしていきます。
ガラス瓶でこする
コバに少し湿りが残っている状態で、ガラス瓶など表面が固くてツルッとしているものでこすっていきます。
この工程でコバの毛羽立ちをさらに寝かせていきます。
時間をかけすぎる必要はなく、1周ぐるっと全体的にこすればOKです。
この時点で、コバの表面がなめらかになってツルツルになってきます。
コバインキで補色する
コバインキで色をつけていきます。
コバインキは、開けると蓋の部分がスポンジになっているので、そのまま使えます。
1か所にたくさん塗ってしまうとムラになってしまうので、瓶の口でインキを落として、少量を薄く塗っていきましょう。
少しづつ薄く塗って、重ね塗りで調整していくのがポイントです。
全体的に塗り終わったら、新聞紙などの上に置いて乾かします。
10分程度で乾燥します。
コバの色が茶色や生成りなどナチュラルの場合、自分で見て補色しなくても大丈夫だと思ったらコバインキの工程はなしでも大丈夫です。
あえて色の違うコバインキを選んでコバを染めるなど、靴の雰囲気を変えることもできますよ。
ワックスを塗る
コバインキが完全に乾いたら、布を使って上から靴ワックスを塗っていきます。
インキが落ちないように表面を保護する役割なので、コバの色に合わせたワックスでも無色のワックスでもどちらでも大丈夫です。
ガラス瓶でこする
ワックスを全体的に塗ったら、再度ガラス瓶など表面が固くてツルッとした物をつかってこすっていきます。
ワックスを均一に伸ばしつつ、残った毛羽立ちをワックスで寝かしていきます。
乾いた布でこする
仕上げに、乾いた布でコバを乾拭きします。
余分なコバを落としつつ、磨きの工程にもなるのでツヤツヤになりますよ。
磨き終わったら完成です!コバも、磨けばピカピカに光ります。
さらに綺麗な仕上がりにするならコバワックスもおすすめ
さらにコバをツルツルに、光沢を出したいなら靴ワックスではなくレザークラフト用のコバワックスを使用するのもおすすめです。
ロウ成分でできており、防水効果や革を固くする効果があります。
熱で溶かしながらコバワックスを塗っていきますが、表面がロウでコーティングされるので革の凹凸をなめらかにしてツヤのあるコバに仕上がります。
400円程度で購入できるので、よりキレイにコバを仕上げたい方にはおすすめですよ。
ちょっとしたコバの傷を隠したいときは乳化性クリームで
「手入れするほど汚れてないけど、目立つ傷をなんとかしたい・・・」
うっかり革靴をぶつけてしまって、コバに目立つ傷がついてしまった・・・なんてこともよくあると思います。
そんな時は、アッパー(本体)を磨くときの色付きの乳化性クリームを使って補色すると傷が目立たなくなります。
コバインキは水性なので、上からワックスを塗らないとすぐに落ちてしまいます。
なので、応急処置や一時的なケアには乳化性クリームを使うのがおすすめです。
まとめ
革靴のコバのお手入れ方法について紹介しました。
コバは革靴の本体を守ってくれるパーツなので、傷がついてしまうのは仕方のないことです。
ですが、せっかく靴磨きを頑張っても、コバが傷だらけで色褪せていると靴全体がくたびれたような印象になってしまいもったいない!
コバのお手入れは4ヶ月~半年に1回程度でOKなので、靴磨きをする時はコバの状態もチェックしてみてくださいね。
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