革靴の修理といえば、かかとのすり減りには気をつけているという方が多いと思いますが、意外とつま先が削れていたりすり減っていることには気がついていないという方も見受けられます。
つま先の修理も、革靴を長持ちさせるためには大事ですし、つま先に起こるトラブルはほとんどが修理対応が可能でキレイに直すことができます。
この記事では、革靴のつま先修理について、メニューや素材、値段の相場などを紹介していきます。
つま先部分のソールの削れ、擦れ
歩行時に着地するかかとだけでなく、つま先側も意外と靴底がすり減っていきます。
歩き方や靴の形状によってすり減り具合は人それぞれですが、かかとだけでなくつま先もこまめにチェックしておきましょう。
ラバーやレザー、トゥスチールですり減った部分を修理
靴のウェルト部分が擦れてしまうと修理が大掛かりになってしまうので、その前に修理に持ち込むのがおすすめ。
すり減り方に左右差はでるので、両足をチェックして同じタイミングで修理してもらいましょう。
レザー素材で修理
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すり減った部分をキレイに削ってならし、その部分に革をあてがって修理します。
価格はお店によって前後しますが、3,000円程度が相場となっています。
自然な仕上がりになりますが、レザーはすり減りやすいのでその後も頻繁な修理が必要です。
こまめに修理に持ち込んだりなどケアができる方におすすめ。
ラバー素材で修理
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すり減った部分を削り、その部分にラバーをあてがって修理します。
価格は、レザーより安く2,000円程度が相場です。
レザーよりもすり減りにくく、価格も安いのでコスパはいいですが、革靴のコバと色が合わないと少し見た目に違和感がでてしまうなどデメリットも。
見た目よりもコスパを重視する方におすすめです。
スチールで補強
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つま先部分にスチール(ビンテージスチール)と呼ばれる金属を装着して補強します。
価格相場は3,500円程度で、金属なので耐久性もあり、見た目もかっこいいですね。
ですが、
- 歩行時に地面と当たって金属音がしてしまう
- 地面の素材によっては少し滑りやすくなる
- 大理石などの床だと傷つけてしまう可能性
などのデメリットも。
また、スチールはネジで固定するため、つま先にある程度の厚みが必要です。そのため、すり減り過ぎてしまったつま先にはつけることができません。
なので、革靴を買ってすぐにスチールをつけてつま先を補強しておくという方も多いです。
耐久性はとても高いので、つま先がすり減りやすい方にはとてもおすすめです。
ソールの剥がれを修理
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つま先部分のソールの剥がれも、自分で接着剤で直さずに修理に持ち込むのがおすすめです。
自分で修理しても、またすぐに剥がれてしまいやすいですし、使った接着剤が原因で修理がしにくくなってしまう可能性も。
つま先部分のソール接着の修理価格は、お店によりますが1,000円程度が相場。そんなに高くないので、修理屋さんで確実に直してもらったほう良いです。
まとめ
革靴のつま先修理の種類や値段について紹介しました。
修理方法 | 値段相場 | |
つま先の擦れ、削れ | レザー素材で修理 | 3,000円程度 |
ラバー素材で修理 | 2,000円程度 | |
すスチールで補強 | 3,500円程度 | |
つま先ソールの剥がれ | 接着 | 1,000円程度 |
革靴といえばかかとの修理ばかりに意識が向きがちですが、つま先の修理やケアも靴を長持ちさせるための大切なポイントです。
ソールの剥がれなどは自分でも直せそうに感じますが、時間も手間もかかってしまうので修理屋さんにおまかせするのがおすすめです。
定期的にチェックして、適切なタイミングで修理できるように気をつけてみてくださいね。
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